転職活動をしていると、どの会社でも必ず聞かれる質問があります。
そして、この3つの質問で答え方を間違えると、どれだけスキルがあっても不採用。
そんな残酷な現実があります。
私は20代で4回転職し、短期離職も経験しながら、それでも4回すべて内定を獲得してきました。おそらく、これまでに面接を受けた会社は100社近くになります。
その中で何度も反省し、改善し、失敗と成功を繰り返す中で、「面接で必ず聞かれる質問」には正しい答え方の型があることに気づきました。
この記事では、私が4回の転職活動の中で毎回聞かれた質問TOP3と、それにどう答えるべきかを、面接官の意図とともに解説します。
また後半では、たくさんの面接を経験したからこそ気づいた「面接で本当に大切なこと」についてもお伝えします。
面接が苦手な方、毎回うまくいかないと感じている方にこそ読んでほしい内容です。
この記事のテーマについてはYouTubeでも詳しく解説していますので、あわせてチェックしていただくと理解がさらに深まると思います。
4回転職して毎回聞かれた質問TOP3
4回転職してきた中で、どの会社の面接でも必ず聞かれた質問があります。
そして驚くことに、この3つの質問の答え方を間違えると、スキルがあってもほぼ不採用になります。
私自身、短期離職を含め100社以上の選考を経験しながら、反省と改善を繰り返してきました。
その中で見つけた「面接官が本当に見ているポイント」を、余すことなくお伝えします。
第3位：志望理由
これは、どの会社の面接でも必ず聞かれる質問ですが、答え方を間違える人が非常に多いです。
ありがちな回答としては、「御社の理念に共感しました」「成長できる環境だと思いました」など、どの企業にも当てはまるテンプレ回答です。
しかし、面接官が知りたいのはそれではありません。
面接官が見ているのは「なぜうちの会社なのか？」「あなたの経験がどう活かせるのか？」
この2点です。
つまり、自分のキャリアの方向性と、企業の方向性がマッチしているかどうかを確かめています。
そのため、志望理由を準備する際は、企業研究＋自分の経験の棚卸しをセットで行い、「企業の特徴×自分の強み」をつなげることが何より重要です。
志望理由は「企業に入りたい理由」＋「自分の強みが活かせる理由」この掛け算で作ると、説得力のある回答になります。
志望理由で押さえるべき3つのポイント
- ①企業の特徴を具体的に述べる（事業・価値観・強み）
- ②自分の経験・スキルと企業の特徴を結びつける
- ③「入社後どう貢献できるか」までセットで話す
第2位：転職理由
多くの人が一番悩む質問であり、答え方によって前向きにもネガティブにもなる最難関ポイントです。
まず押さえておきたいのは、転職理由を正直に言えばいいわけではない、ということです。
たとえば
「人間関係が悪かった」
「残業が多くてつらかった」
といった本音は、誰にでもあるものですが、そのまま言ってしまうと「また同じ理由で辞めるのでは？」とマイナスに捉えられてしまいます。
面接官が本当に知りたいのは、辞めた理由そのものではなく、そこから何を学び、次にどう活かしたいと考えているのかです。
つまり、転職理由は
「過去（課題） → 学び → 未来（次にどう活かすか）」
この流れで語ると、前向きで人としての成長が伝わります。
ネガティブな経験をそのまま語るのではなく、次のキャリアにつながる前向きな目的に変換して話すことが大切です。
たとえば、
- コミュニケーションが少ない職場だった →もっと意見を出し合える環境で働きたい
- 仕事の幅が狭かった →より広い領域に挑戦し、スキルを伸ばしたい
このように、ネガティブな本音を成長意欲に変換すると、転職理由は一気にプラスの印象になります。
面接官はあなたの過去ではなく、「これからどう働く人なのか」を見ています。
だからこそ、転職理由はネガ → ポジに変換するスキルが最も大切です。
転職理由で気をつけるべき3つのポイント
- ① ネガティブな辞めた理由をそのまま言わない
- ② 過去（課題）→ 学び → 未来（活かし方）の流れで話す
- ③ 次の会社でどう成長したいかを必ずセットで語る
第1位：自己紹介
第1位は「自己紹介」です。面接の最初に必ず聞かれる質問であり、ここで面接全体の印象がほぼ決まります。
多くの人が「ただの挨拶でしょ？」と思いがちですが、実はこの自己紹介こそ、面接官が
この人の話をもっと聞きたいかどうかを判断する最重要パートです。
ここで長々と経歴を話してしまうと、「結局何が言いたいのと？」と伝わりません。
逆に、短すぎると印象が弱く、あなたの魅力が十分伝わらないまま次の質問へ進んでしまいます。
私の経験上、理想の長さは1分前後です。
この1分で、経歴の要点、自分の強みをアピールしすぎない程度にまとめるのがポイントです。
また、自己紹介で全てを話してしまうと、その後の「強み」「実績」「転職理由」の質問で話す内容がなくなります。
自己紹介はあくまで掴みであり、きっかけ作りです。
面接官に「この人の話をもっと聞いてみたい」と思わせることができれば、その後の面接が有利になります。
自己紹介で必ず押さえる3つのポイント
- ① 経歴は要点だけ1分以内でまとめる
- ② 強みを具体的な経験に軽く触れながら伝える
- ③ 「入社後どう貢献できるか」を一言添える
番外編：逆質問
面接の最後に必ずと言っていいほど聞かれるのが「逆質問」です。エージェントの方からも、ここで「特にありません」と答えてしまう人が一定数いると聞いて、正直驚きました。
これは本当にもったいないです。
逆質問は、「この会社に本当に興味があるのか」をアピールできる最後のチャンス です。
ただし、逆質問には注意点もあります。
まず1つ目は、ホームページを見れば分かることは聞かないということ。
「事業内容を教えてください」「御社の強みは？」などの質問は、準備不足だと思われてしまいます。
そして2つ目は、相手の立場に合わせて質問の深さを変えること。
相手が社長なら会社の方向性、人事なら評価制度やキャリアプラン、一般社員なら現場の仕事内容など、質問内容を変える必要があります。
さらに、逆質問は最低でも5つほど準備しておくのがおすすめです。面接の冒頭で会社説明があった場合、事前に考えていた質問が潰れることもあるためです。
その場合は、説明を聞いた上で、「先ほどのお話で気になったのですが…」と、その場の内容を拾って質問すれば大丈夫です。会話のキャッチボールができる人として好印象になりやすいです。
逆質問で気をつけるポイント３つ
- ① ホームページに載っている内容は聞かない（準備不足に見える）
- ② 相手の役職に合わせて質問の深さを変える
- ③ 最低5つは質問を用意し、その場の説明を踏まえて質問を組み立てる
4回転職してわかった、面接で本当に大切なこと
4回転職して、100社近い面接を受けてきた中で強く感じたことがあります。それは、面接は正しい答え方で勝つ場ではないということです。
どれだけ模範解答を覚えても、どれだけ完璧な回答を用意しても、面接官が見ているのはそこではありません。
面接官が本当に見ているのは、「この人はどんな考え方で働くのか」「どんな価値観で判断する人なのか」つまり、人としての軸です。
私自身、最初の転職ではネットで調べた答え方をそのまま話していました。でも、反応はあまり良くありませんでした。
逆に、自分の経験や価値観を正直に話したときの方が、面接官の反応が良く、会話が広がることが多かったです。
そしてもう一つ大事なのは、面接は総合評価だということです。
回答内容はもちろんですが、話し方、表情、姿勢、リアクション、空気感。これらすべてが総合的に見られて、「この人と一緒に働けるか」を判断されます。
だからこそ、取り繕った完璧な答えよりも、自分の言葉で、自分の考えを伝えることが大切です。
4回転職してわかったのは、面接とは「正解を探す場所」ではなく、あなたという人を理解してもらう場だということ。
面接で緊張してうまく話せないことがあっても大丈夫です。大切なのは、あなたの軸が面接官に伝わることです。
それが「この人と働きたい」と思ってもらえる一番の要素だと思います。
まとめ｜面接は「正解を言う場」ではなく「自分を知ってもらう場」
面接は、ただ答えを暗記して挑む場ではありません。
大切なのは、「自分はどういう考え方で働いてきたのか」「どんな価値観でキャリアを選んでいるのか」を自分の言葉で伝えることです。
そして、面接は決して企業に試される場ではありません。あなたも会社を選ぶ側であり、立場は対等です。
緊張しても、言葉に詰まっても問題ありません。あなたの軸や価値観がしっかり伝われば、それだけで十分魅力になります。
今回お伝えした内容が、面接に挑むあなたの不安を少しでも軽くし、「自分なりの答え」で挑む勇気につながれば嬉しいです。
年収ＵＰの転職するなら「パソナキャリア」
